楽しいオリンピック
毎日熱戦が繰り広げられているトリノ・オリンピックだが、我が家でも毎晩見ている。
今朝方、女子フィギュアで荒川静香が金メダルを取り、これで日本人メダル候補の選手は一通りで尽くした事でオリンピックも終わった感がある。
TVで観戦しながら、2号が憤慨していた。
「選手が『楽しめました』ってへらへらコメントしてて違和感がある。楽しめたからいいってもんじゃないでしょ?」
確かにその通りだ。
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以前のオリンピックは日本にとっては「国威発揚」の場であったと思う。
選手は「お国のために!」とプレッシャーをかけられ、「日の丸日本のため」にオリンピックを戦っていた感があったと思う。
しかし、時代は変りナショナリズムよりも個人が尊重されてくると選手も「自分のため」に競技ができるようになってきた。
しかし、また現時点では過渡期にあり、「自分のために」という事が「=楽しく」というちょっと違う方向に進んでいるために、今回のような「楽しかったからよかったです。」という発言が頻発される事態になっているのではないかと思う。
もう何年か経てば、純粋にアスリートとして自分がどこまで世界の中で戦えるか、という意識が選手や観客側に根付くとメダルの数は増えてくるだろう。
そして「楽しむ」という事は世界の強豪と堂々と戦えた、という実感があって初めて「楽しめた」と言えるのではないかと思っていたら、こんな記事を見つけたので紹介する。
オリンピックプラス FUN & GAMES
安藤美姫は心身ともにオリンピックに出るのにふさわしくなかった より転載
今日の中継の中で刈屋富士雄アナウンサー
と佐藤有香氏のやりとりを紹介する。
刈屋アナ
「五輪を楽しみたいと口にする選手がいるんですけれども、"最高に仕上げてきた人"が初めて楽しめるんですね」
佐藤由香氏
「そう思います。楽しむというのは、あはは、って楽しむのではなく、今まで作り上げてきたその状態をこの場で出すことができるからそこで初めて自分が自分で感激をするということ。そして楽しむということ」
本当にその通りと思う。
選手も協会も見る側も成熟しない限り、本当の意味での「楽しいオリンピック」はまだ遠い。。。
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投稿者 親バカ1号 : 2006年02月24日 11:59
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