前半3-0で終了した時には正直、誰もが「もう終わった」と思ったに違いない。
点差以上に、ミランの出来は良かったし、リバプールの出来は良くなかった。
前半1分、セットプレーからマルディーニが見事にボレーを決めて出鼻をくじく。
ゲームプランが完全に狂ったリバプールはやることなすことてんでバラバラ。対するミランは選手も動きも良く39分、44分と立て続けにクレスポが決める。
前半のピルロ→カカ→シェヴァ→クレスポというラインは本当に完璧だった。

今年のリバプールを一言で言い表すと「ムラのあるチーム」だと思う。
プレミアで時折観ていたのだが、調子のいい時はめちゃくちゃ良く、悪いときは全然ダメ。
今日の試合ではこの２つの側面が見られたような気がする。

前半は「全然ダメ」で後半は「めちゃくちゃ良」くなったリバプール。
何が流れを変えたか？
私はキューエルに変わって出てきたハマンの存在が大きかったと思う。
それまで自在に動いていたカカの動きを止め、前半守備的になっていたジェラードがピルロを潰す。これで流れが大きく変わったのではないだろうか。

(追記)
キューエルに代わって出たのはスミチェル。ハマンは後半から出場。
カカの動きを止めていたのはスミチェルで、ピルロの動きを止めていたのはハマン。
いい加減な情報ですみません。m(_ _ )m

そして後半9分、ジェラードがヘッドで１点を返す。
この1点にはメッセージが込められていたような気がする。「さぁ、まだまだやれるぞ」と。同じ1点でも別の選手が別のタイミングで取っていたら試合はこうにはならなかっただろう。
その後、後半11分スミチェルがミドルで、15分シャビ・アロンゾがPKを決め、わずか6分の間に3点をもぎとり（正に「もぎ取る」ような感じだった。）、3-3の振り出しに戻る。
その後は「攻める」リバプール、「守る」ミランという伝統的なスタイルとなり一進一退の攻防を120分まで続けるが、スコアはそのままでタイムアップ。
そしてPKではデュデクが「漢」になりましたなぁ。見事に最後はシェヴァを止めて２１シーズンぶり５度目のビッグイヤーを手にしました。

こんなに面白い試合はカンプ・ノウの悲劇や2000-2001シーズンのUEFAカップ決勝リバプールvsアラヴェス以来だ。

いやぁ、本当に面白かった。

UEFA Champions Leaue Final

AC Milan 3 - 3 Liverpool FC
(PK 2-3)

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本当にｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!って感じでしたねぇ。（試合中何度叫んだか。）
やはりベニテスは只者ではないですね。これで名将の仲間入りか？
ジェラードは本当に男前になったですね。ちょっと前までは単なる悪ガキだったのに。。。オーエンが出て行ったのは良かったのかも。
僕の今日のMIPはキャラガーでした。PKの前にもデュデクに何か熱く語ってましたよね。あんなに熱い人とは思いませんでした。
来シーズンはトラオレの補強を行ってまたCLでいいファイトを見せて欲しいもんです。

このファイナルは久々にキタね。
後半リバプールが豹変した理由は、再放送でもういっかい見ながら考えようかな。でもミランは年寄りが多くて休養も少なかったから、そのへんの影響も大きいんだろうね。あと、やっぱりベニテスの采配。
確かにキャラガーのプレーには感動した。あとトラオレには失望した。デュデクがヒーローになったのも想定外。いろいろと意外性に満ちたファイナルだった。
ジェラードがビッグ・イヤーを掲げた瞬間はぐっときた。来シーズンはさらにチーム力が上がるはずだから、CLでそれが見れそうなのが嬉しいよ。